hvhoumonhidamariのブログ

沖縄の在宅医療と環境の素晴らしさを発信したい。

訪問看護で時々考えること

 生から昇天に至るまでかかわりを持つ看護師として、訪問看護に携わって数年たちました。子供達は難病を持ちながらも成長を見せ、手術適応された子の経過には我が子のようにはらはらした毎日を送り、親御さんの連絡に一喜一憂する毎日です。
 先日99歳の女性の終末期に携わりました。大家族の沖縄では地方に散らばっている子・孫の帰省を今か今かと待ちわびる気持ちが手に取るように理解でき、低い血圧で薄れゆく意識の中でも、最後の思いを遂げる生命力に感動を覚えます。
最近の終末期動向では、在宅で終末期を迎えるケースは全体の12%程度、殆どが病院で最後の時を迎えるようです。
 私も昨年義母を在宅で見送りましたが、たくさんの子供・孫までが終末に間に合い。穏やかなひと時を迎えたことも記憶に新しいことです。
 介護の困難から、病院や施設入所で終末を迎える場合が増えていますが、在宅ケアの充実が図られている今日、思い入れがあり、懐かしい臭いや雰囲気の中でその時を迎えるのも幸せなのかもしれないと感じています。